ICT活用で「故郷」授業(第4~5時)

 第3時まではオンライン授業ベースでしたが、第4時からは対面になりました。しかし、ペアワークやグループ討議ができないため、タブレット端末を活用しながら、授業を進めました。

(第4時)①前時のリフレクション共有、②「故郷」の疑問、③第1場面の読解、④リフレクション記入

 前回の授業で大まかな設定を理解したところで、「故郷」に対する疑問を挙げていきました。これはTeamsで新しいチャネルを作り、「新しい投稿」で発表させました。yahoo知恵袋のように、疑問ごとにトピックが立っているイメージです。疑問がかぶらないように、「既出」チェックをするように指示しました。これにだいぶ時間がかかったので、この日は帰郷の場面までしか進みませんでした。

 プリントの①「船による帰郷」は、ラストと対になっていることに気付かせるためのものです。これらが物語の枠組みになっていることや、河を遡ることの象徴的な意味を話すと、生徒たちから「へぇ」がもらえます。④は「心境の変化」だけでなく、「真冬」「曇天」「旅の疲れ」など、様々な要因があることを気づかせます。主人公の語りや視点を客観化する入口になります。

(第5時)①前時のリフレクションの共有、②「故郷」の疑問・回答、③第2、3場面の読解、④リフレクション記入

 授業の冒頭5分で、疑問に対して回答したり、新たな疑問を挙げたりする活動を取り入れました。これを毎回入れることで、生徒の主体性が向上したように思います。回答は投稿に対する「返信」機能を使いました。

 第2場面の肝は、ルントウを「あれ」と呼ぶ、母の言葉です。ここに身分の差が表れていることを押さえました。ちなみに、「なぜルントウは主人公の家に来ていたのか」と聞いたら、「主人公に会いに来た」と回答する生徒が少なからずいました。しっかり押さえておくべきところだと、改めて思いました。

 第3場面の「不思議な画面」は、かなり多くの生徒が気付いていました。行ったことも、見たこともないはずの景色が、主人公の「美しい故郷」とされることに違和感を抱いたというリフレクションが目立ちました。

「故郷」プリント(GIGA版)

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satch都内公立中学校教諭
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