「少年の日の思い出」における心情の読み取りの工夫
物語や小説の文脈から、登場人物の心情を読み取るという活動は、子どもにとってなかなか難しいものです。正確に捉えさせようとすると、授業者からの一方的な解説で終わってしまい、また、子どもたちに考えさせると、解釈が拡散してまとまりのない授業になってしまいがちです。そこで、子どもたちに「考える材料」を与え、討議から授業を組み立てようとしたのがこれです。
教材は「少年の日の思い出」で、エーミールのところに蝶を見に行く、後半場面を扱っています。この本文の中から、「満足感」や「恐れ」、「絶望」などの感情が読み取れる箇所を探していきます。完全な正解はないのですが、だからこそ、子どもたちは自分の解釈を相手に伝えるために熱中します。感情を表す語彙を豊かにするという点でも、子どもの力を伸ばすことができます。
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